カタログの読み方 – 画質・性能編(画素、ズームなど)

公開日:2012/04/25、 最終更新日:2016/10/11
スペックはここだけチェックすればよい
ビデオカメラのカタログを読むときに知っておきたいスペックの読み方を紹介します。

ビデオ選びのポイントまとめ

初心者用ビデオカメラ選びの早見表です。満たしていればファミリーユースには十分なスペックです。
「例」のところは、カタログの表記例で推奨スペックではないので注意してください。

カタログの読み方
カタログの読み方
項目 ひとこと

カタログの表記例
表記例
性能・画質 画素 フルハイビジョン(207万画素以上の機種)ならOK。
画素が多くても無駄ではないが意味がない。

1360万画素
1360万画素
ズーム 子供が小学生以上なら高倍率がおすすめ。
光学ズームの性能を見て選ぶ。デジタルズームはオマケ

光学20倍/デジタル40倍
光学20倍
デジタル40倍
センサー
(撮影素子)
とても大事。大きいほど画質がきれい。
1/5以上がおすすめ。(分母の数が小さいほどよい。)

1/4.85型
1/4.85型
CMOS
手振れ補正 同じ値段なら電子手振れ補正より光学式手振れ補正。
撮影テクニックでカバーできる。

光学式/電子式
光学式
広角 室内や赤ちゃん撮りには広角に強いカメラがよい。
35mmレンズ変換値という項目の値が小さい値がよい。

35mm変換値:29mm
35mm変換値:
29mm
使い勝手 重さ バッテリー込みで300グラム以下推奨。
女性なら250グラム以下だと大変嬉しい。

345g
345g
内蔵メモリ 16~64GBから選ぶが、多いととても高くなるし、
SDカードであとから増やせるので気にしない。

64GB
32GB
連続撮影時間 バッテリー持ち時間を念のため確認
どの機種もそんなに変わらない。あとから増設可。

連続約2時間15分
約2時間15分
他社と
比較
しにくい
機能
暗いところに強い ソニーかビクターが強いらしいが比較できない。
参考値としては、F値が小さいものがよい
F値1.8-3.4
色合いなど 色合いやコントラストは店頭で確認するしかない。
有名4社の製品なら問題ない。センサー(撮影素子)次第。
顔認識・人物認識 顔認識機能がついていればOK。
最近のはだいたい付いてます。
動画編集機能 付属ソフトや自動編集機能などを確認する。
4社とも、それなりのことはできる。
気にしない 余計な機能が付くとビデオ重量が重くなるだけ

  • 静止画撮影(デジカメ)機能、3D動画は使わない。
  • 無線LAN(Wifi)、ソニーのプロジェクター機能はどうしてもほしい人だけ。
余計な機能が付くとビデオ重量が重くなるだけと心得る。

  • 静止画撮影(デジカメ)機能、3D動画は使わない。
  • 無線LAN(Wifi)、ソニーのプロジェクター機能はどうしてもほしい場合だけ

以下、各項目の詳細を見ていきましょう。急ぐ方は見出し、黄色、まとめの部分だけ読めば内容をつかめます。

フルハイビジョンの機種(=200万画素以上)を選ぶ

画素は、1画面内の点の数。多い方がキレイ
画素数は、1画面を構成するの点の数です。カタログには100万画素、300万画素というように書かれています。100万画素だと画面が100万個の点で構成されているということです。多くの点があるほうがきめ細かい画像になります。というわけで、多ければ多いほど画質が良さそうに思えます。

表示するテレビは200万画素までしか対応していない
画素は多ければ多いほど良いように思えますが、そもそも、テレビの側で表示できる画素数に限界があります。最近主流のフルハイビジョンテレビは画素数が200万画素です。ですから、ビデオカメラの画素もフルハイビジョン対応であれば十分です。それ以上の画素数を持つビデオで撮影しても、保存するときには画素数を落としています。

フルHD以上の画素数に意味はあるのか?
200万画素以上の画素数を持つビデオカメラに全く意味がないというわけではなく、余分な画素で色飛びや手ぶれを自動調整する仕組みが入っているそうです。(メーカーごとに仕組みは違う。)例えば、センサーというのはすべての画素で色を受け止めきれずところどころ白飛びしてしまうため、200万画素ぴったりのカメラはちょっと色が白い感じの映像になりがちです。また、もうひとつの理由としては、静止画撮影の際には高画素が利用されます。といってもビデオカメラで静止画撮影(デジカメとしての用途)はオマケ機能の域を出ませんから期待しないほうがよいです。

  • フルハイビジョン対応(200万画素以上)なら、画素にこだわる必要はない。
  • いいセンサーの機種を選ぶと、おのずと画素数も高いものになる
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センサー(撮影素子)で画質が決まる。基本的にはサイズが大事!

CMOSセンサーはサイズが大事。安い機種は、たいていこれが小さい。
撮影素子は、レンズから入ってきた映像を感知する部品です。主流はCOMS(シーモス)センサー。

カタログを見ても気づきにくいところですが、画質や暗いところでの撮影に最も影響するのは、撮影センサーです。「高感度CMOS」「裏面照射」などと宣伝されていると思いますが、メーカーによって仕組みが違うので名前だけでは比較できません。比較できませんが、基本的にセンサーのサイズが大きければ画質がきれいになると思ってかまいません。1-2万円の機種やスマホのカメラはセンサーが小さいため、画質がきれいではありません。画素やズーム倍率が同じでも、値段が違うのはこのへんが理由と思いますので、値段が違う機種を比較するときはチェックしてください。

センサーのサイズ表記ですが、分数で書いてあります。1インチ(1型)センサーの何分の一の大きさかという意味です。ですので分母の数が小さいほどよいです。

  • 「ビデオカメラの画質=センサーのサイズ」と思え。
  • 他のスペックが同じなのに値段が違う場合は、きっとセンサーのサイズが違う。
    ただ、センサーが大きいと他の部品も大きくなるので重めのビデオになりがち。

「レンズの明るさ」:暗いところでもキレイに撮影できる

室内でもきれいに撮影できるので幼稚園にあがると活躍
「このカメラは暗いところでもきれいに撮影できる」という説明を聞くことがあると思います。暗いところに強いカメラだと体育館や市民会館など自然光が少ない室内でもきれいな映像になります。子供撮りが用途なら、室内のお遊戯会や合唱コンクールのような室内イベントを撮影するときには、暗いところに強いカメラが活躍します。

ですが、「暗いところでもよく撮影できる」というのは、数値で比較できる指標がないので、他社製と比べにくく、メーカーの宣伝文句を信じるしかありません。メーカーでは、ソニーやビクターのビデオカメラが暗いところでもよく取れるといわれています。(いちおうカタログのっている「F値」が参考になりますが、撮影素子センサーによる違いもありで他社比較しにくいです。F値は小さい値だと暗いところに強いです。F値=1.8とか)

  • 他社比較できないけど「暗くてもきれい」という宣伝文句を信じるなら、チョイスもあり。

広角レンズ:狭い部屋で広く撮れる

「広角に強い」と狭い室内でこれ以上後ろに下がれないという場合でも、左右に広く写ります。広角がとくに効果的なのは赤ちゃんを撮影する場合です。赤ちゃんに近づいてもしっかり赤ちゃんを画面の枠に収めることが出来ます。小学生ぐらいを撮影するなら、そんなにこだわらなくてもよいです。広角はレンズ29mmといったように性能が書いてありますが、小さい値の方が優れています。

  • 赤ちゃん撮りには広角に強いカメラがよい。
  • カタログ「35mmフィルム換算値:29mm-400mm」の左の値をみる。
    左の値(=広角端という)は、小さい方が優秀。例えば30mmより29mmが広角に撮れる

ズーム:その倍率、必要ですか?

ズームと画素はバランスを考えて
高倍率のズームがあると、遠くを大きく取ることができますが、高画素(600万画素以上)のカメラはズームの性能は低く(12倍程度まで)で、画素数の少ないカメラはズーム機能は高倍率になる傾向があります。これは技術的な制約だそうです。

小学生には高倍率ズームが必要。赤ちゃん~幼稚園児には不要。
画素をとるかズームをとるかは好みや用途によるので一概にどちらがよいとは言えませんが、赤ちゃんや幼児の行動半径は狭いですし、幼稚園の園庭も広くないので、高倍率ズームが必要となるシーンは少ないです。一方で、小学校に上がると運動会などでズーム機能が重宝するようになってきます。

光学ズームを基準に選ぶ(デジタルズームは意味がない)
カタログには「光学ズーム12倍、デジタルズーム30倍」というような表示になっています。光学ズームはレンズの機能で大きく拡大するので画質が落ちません。いわば、双眼鏡のレンズで拡大するようなものです。それに対して、デジタルズームは、スマホで画像を拡大表示するのと同じで、拡大すると画質が荒くなってしまいます。デジタルズームは、ないよりあった方がいいですが、ズームといえば光学ズームが基本です。なお、エクステンディッドズーム(SONY)、アドバンスドズーム(キャノン)、ダイナミックズーム(JVC)、iAズーム(パナソニック)は、どれもデジタルズームのことです。かっこいい名前にごまかされてはいけません。

なお、運動会などでは、20倍以上の光学ズームがあれば十分です。つまり、ほとんどの機種で問題ないレベルのズームがついています。

  • ズームにこだわるなら「光学ズーム」の倍率を比較。デジタルズームはオマケ
  • 高倍率ズームの機種はセンサー(画質)が悪い可能性があるので注意。

あまり気にしない項目

以下の項目は、特にこだわりがなければ、ビデオカメラを選択する際に気にしなくてよい項目です。

静止画の撮影画素
ビデオカメラはデジカメとしても使うことができますが、きれいな写真はとれないと思った方がよく、実質的にオマケ機能ですから、静止画の画素数は気にしなくてよいです。画素が高くても、デジカメと比べるとぜんぜんダメです。

無線LAN(Wifi)
無線LAN機能を売りにしている機種も出始めています。家のパソコン環境が無線LANに対応していて、ビデオカメラもぜひ無線でデータ転送したい、と無線LAN環境を使いこなしている方は搭載機を選んでも良いと思います。しかし、普通の方は、わざわざ無線LANにする必要はなくUSBケーブルでつなげばよいと思います。無線LAN搭載というだけで数千円から2万円程度高くなります。

液晶サイズ
撮影時や再生中に動画を確認するのに使います。また最近ではタッチパネルが採用されているので操作にも使います。大きくて高解像度な液晶の方がよいですが、大きいからこのカメラは買い!とまではいかないと思います。

プロジェクター機能、サブカメラなど
SONYのプロジェクター機能やワイプ撮りサブカメラなど、おもしろ機能は、あまり使わないので気にしてはいけません。カメラの重量が重くなる機能は、本当に必要でないのなら、ないほうがいいです!

  • ビデオカメラは画質と使いやすさが大事。オマケ機能付きの機種は、ビデオカメラの重さチェックは必須

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